第1回調査結果【2020年4月今の気持ちと生活状況について】
はじめに
株式会社イー・クオーレでは、普段消費者リサーチを中心に様々な調査を実施しています。
ここ最近の新型コロナウイルスの出現によって、世界中で混乱が起きている中、調査会社だからこそできる現状の調査と結果配信を「自主調査」という形で定期的に行なっていきたいと考えました。
日本に在住の様々な年齢の方を対象にアンケートにご回答頂き、その結果をこのマガジンでシェアしていきます。
今後も数回にわたりアンケート結果を配信していきますので、ぜひフォローして頂けたら嬉しいです!
調査目的
2020年4月6日(月)~14日(火)にかけて、全国20~60代の男女283名を対象に「ここ最近の気持ち」と「暮らし・生活状況」についてのアンケートを実施しました。第1回目の調査ということで、まずは今現在、日本で暮らす人たちの状況を理解したいと考え、いくつかの質問に回答して頂きました。
ここ1週間で最も感じた気持ちは?
初めに、ここ最近の「気持ち」について聞きました。
感情は日々移り変わるものですが、1週間を振り返った際に最も多かったと思う感情を聞いたところ、以下(図1)の結果となりました。
アンケートの実施期間は、まさにコロナウイルスによって緊急事態宣言が出され、自粛要請が続く時期ということもあり「不安・緊張」を感じている人が28.6%と、最も多い結果となりました。
次に「安心・安らぎ」と「怒り・苛立ち」が同率で8.8%。
3位には「喜び・幸せ」が8.5%と続きます。
年代別で見た際に特徴的なのは、60代の「不安・緊張」が際立って高いこと。40代も「不安・緊張」「怒り・苛立ち」「恐怖・恐れ」といったネガティブな感情が多く見られます。
20代は「焦り」がある一方で、「安心・安らぎ」や「喜び・幸せ」など比較的ポジティブな感情も持っていることが特徴的でした。
ではこれらの感情の理由は、一体なんでしょうか?
選んだ感情の理由は?
恐怖・不安を感じた理由として最も多いのは「世界情勢」で54.3%、次に「健康」で40.4%…と続きます。
また、怒り・苛立ちの理由としては、「政府・政治」が34.9%という高い回答が出ています。
現在もなお、生活者を取り巻く社会情勢や環境、仕事に至るまで、日々刻々と変化し続けています。先の見えないことに対しては、不安・恐怖・怒りといったネガティブな感情を持つ人が多いことが分かります。
一方、期待・関心の理由について見ると、「仕事の環境」が41%で、社会の変化に対してポジティブな感情を持つ人いるという結果が出ました。
テレワークにより、出勤の負担が無くなったり、仕事のオンライン化への期待が高まっていることも推測できます。
喜び・安らぎの理由としては「家族とのコミュニケーション」と答えた人が34.7%。自粛要請やテレワークなどによって、家で過ごす時間や家族とのコミュニケ―ションが増えたことが、生活に喜びをもたらしてくれているのかもしれません。
心地よく過ごす工夫について
次に、普段の生活において心地よく過ごす方法を聞いたところ、以下(図3)のような回答が得られました。
テレビや映画鑑賞などで気分転換している人が最も多く52.3%。またスマホでネットをみて過ごす人も47.7%で、どちらも約半数を占めています。現代の生活においてはもちろん、ここ最近の自粛期間においてテレビやスマホが欠かせないものとなっていることが分かります。
男女で違いを見てみると、男性は女性に比べて「お酒を飲むこと」が目立って高く、心地よく過ごすためには欠かせないものだということがわかります。
一方女性は、お茶を飲んだり、ストレッチ等の軽い運動をするなど「自分の心や体をリラックスし、ゆるめること」を大切にしているようです。
また、友達や家族とのコミュニケーションや、お菓子作りなど「豊かな気持ちを感じられるもの」を探して取り入れることも、女性特有の過ごし方なのかもしれません。
以下のグラフ(図4)は、年代別に「心地よく過ごすためにおこなっていること」をまとめたものです。
年代別で見ると、60代は「テレビ・映画鑑賞」が最も高く71.2%、「お風呂にゆっくり入る」ことも他の年代に比べて最も多いことが特徴的です。
50代は「睡眠」や「ストレッチ等の運動」が高く、健康への意識の高さが伺えます。
40代はテレビやスマホの他、読書も人気。自分の時間を確保して、好きな作品に触れてリラックスし、楽しんでいるのかもしれません。
30代はテレビよりも、スマホでネットをみる人の方が多い結果となりました。友人や家族との交流も、他の年代に比べて最も多くみられます。
20代からは音楽鑑賞が人気で42%という結果でした。さまざまな音楽イベントも軒並み中止になっていますが、オンラインでも楽しめる音楽鑑賞は気分転換にはとても良いですね。
心地よく過ごすために、今後取り入れたいこと
どの年代においても、今の生活を心地よく過ごす方法を日々取り入れて、生活していることがわかりました。
最後に「今は出来ていないけれど、今後取り入れていきたいこと」についても聞きました。
全体で最も多かったのは「ストレッチやヨガなどの運動」で24.4%。
通勤や外出が以前より大幅に少なくなったことで、運動不足を実感している人が多いことが推測できます。
家の中でもできる運動は、今後ますます注目されていくことでしょう。
40、50、60代は、部屋の片づけや模様替えをしたいと思う人の割合が多く、この自粛期間で家の中の環境をより快適にしたいと考えるようです。
30代はスキルアップをしたいという人も23.3%回答があり、今後生かせる資格や知識の習得を前向きに考えているのかもしれません。
今回の調査を通して
今回は、生活者の気持ちと過ごし方についての調査を行ないました。
感情はその時の状況によって日々変わり、今は社会情勢が大きく影響を及ぼしていることも否めません。
今後も定期的な調査を実施し、そこから見える「今の現状」についての情報をシェアしていきたいと思います。
また、今回「不安」「恐怖」などのネガティブな感情を持つ人が多く見られたことから、少しでも「安心」に繋がる情報や、今後の不安を解消する備えについても発信していきたいと思います。
調査概要
調査対象 | 全国20~60代の男女 |
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調査手法 | インターネットリサーチ |
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調査期間 | 2020年4月6日~2020年4月14日 |
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有効回答数 | 283サンプル |
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調査主体 | 株式会社イー・クオーレ |
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