精緻なペルソナからターゲットに刺さる新ブランドを作り上げ、新たな販路開拓に成功
目次
クライアントが見つけ出した独自路線のターゲットを探る
クライアントは全国展開をされており直営店も運営されるメーカーです。しかし、売り上げのメインであるチャネルの市場規模が微減を続けており、先を見据えて別のチャネルに進出しようと、新ブランドの立ち上げを計画されていました。
新ブランドのコンセプトは企業イメージや生産能力を鑑み、おおかた固まっていましたが、ターゲットを定めきれずにいるとのご相談を受けます。そこでターゲットの具体的な人物像を把握するデプスインタビューを提案しました。
定量調査にてユーザーをタイプ分類し、新ブランドに適したターゲット候補を固める
定量調査(Webアンケート)にてまずは、ユーザーがなぜ該当カテゴリーの商品を購入しているのか、購入目的で因子分析を行い、タイプ分類を行いました。
タイプ毎の購入金額・頻度で市場ボリュームを確認しつつ、セグメンテーションマップにて、クライアントが設定されていたプレミアム感と親和性の高いタイプを提示。
この結果からクライアントがターゲットにしたいタイプを選定しました。
インタビューにて商品に落とし込む要素が分かるまで、ニーズを深堀りする
クライアントが選定したタイプを対象としてインタビューを実施。該当カテゴリーのどこに魅力を感じているのか、何を見て良し悪しを判断しているのか、などのお話を伺います。ど
んな生活を送りたいのか、それに該当カテゴリーの商品がどのように貢献して欲しいのかといったカテゴリーに対するニーズを明らかにしました。
インタビュー結果は、ペルソナ・カスタマージャーニー・ブランドコンセプト評価・評価される商品の要素などにまとめ、ご納品しました。
明確なターゲット像があるとすべての意思決定がしやすい
ブランドのコンセプトを商品として具現化するには実に細かなことを決めていかなければなりません。その際に、ターゲットの思考や行動を想像できるほどに明確なターゲット像があると、共通認識が得やすく軸がブレません。
実際にクライアントでは商品の食感を決める時、パッケージに入れるキャッチコピーを決める時など、リサーチ結果であるペルソナやカスタマージャーニーがたびたびに登場したそうです。多くの部署が関わって進行する商品開発において、スピーディーな判断が出来たのは活用しやすいターゲット像があったからだとのフィードバックをいただきました。
リサーチから1年後、開発された新ブランドは新規開拓したチャネルにて販売を開始されました。
調査概要
クライアント | 老舗食品メーカー 事業開発部 |
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目的 | 新ブランドのターゲットを把握する |
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課題 | ・商品開発のターゲット像を明確にする |
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調査手法と調査対象 | 定量調査(Webアンケート):指定カテゴリの商品を月に1回以上購入する20~60代の女性 グループインタビュー:指定カテゴリの商品を月に1回以上購入するが味に不満を持っている1都3県在住の25~39歳の女性 |
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