- アイデア開発ワークショップ 2021.12.02
商品・サービスを五感で捉える観察日記というリサーチ手法
無意識下にある行動と感情を引き出す手法が観察日記です。
これにより、今までわからなかった本当の使用実態や商品選択に影響する大切なポイントなど、意外な発見に出会えます。
観察日記とは
観察日記のリサーチでは、生活者に五感をフル活用した状態で、その時行ったこと、五感で感じたこと、その時の気持ちを書き出した日記をつけてもらいます。
食器用洗剤でリサーチをした際の事例です。
観察日記のメリット
日記の作業を行うことで、普段は無意識にとっている行動が、どんな感情で何を求めて行っていたのか、自分で自分を捉え直すことができます。
日々の行動のほとんどを生活者は記憶していません。どんな意図をもって行動し、行動したことでどんな気持ちになったのかを意識していないからです。
人の行動や思考の中で認識できている領域は僅か5%と言われています。95%もある無意識領域へ、いかアクセスできるかがリサーチのポイントになります。
五感をフル活用して日記をつけてもらうことで、参加者は自分を再認識し、無意識領域へとアプローチができます。
商品開発に直結するデータが得られる
収集されたデータを見ると生活者がいかに色んな感覚を使って行動しているのかが分かります。五感の視点で見た商品の分析は、商品開発に直結するデータとなるでしょう。
プロセス毎にポジティブ・ネガティブな意見がわかるので、たとえば、触覚がネガティブ感情に影響しているようだと分かれば商品改善やコミュニケーションに活用が出来ます。
インタビューとの併用がおすすめ
観察日記は、インタビューリサーチと併用することをおすすめしています。インタビュー前に観察日記を行っていただいた参加者は行うことで価値をより掘り下げた深みのあるデータを聴取することができます。
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